ボーダーコリーの寿命

ボーダーコリーの寿命に関する研究はいくつかあります。まずは下のHPで紹介された数字です。

inunekoplus.com英国の研究結果のようです(Nature誌に2022年に発表された論文)。それによると12歳ちょっとです。

この数字を受け取る前に一つ注意点があります。ボーダーコリーは牧羊犬として働いている場合もあり、その場合には寿命はかなり短くなることが知られています(寿命は10歳未満だという話を聞いたことがあります)。ですから、この論文のデータで利用したボーダーコリーが牧羊犬を含むのか、それとも家庭犬だけなのか気になるところです。もし牧羊犬が混じっているなら、家庭犬の平均寿命は12歳よりも長くなる可能性がありあす。論文の題名を見ると、どうやら家庭犬として飼われていたボーダーコリーだけを使った統計になっているようです。つまり、私たちの身の回りで家庭犬として飼われているボーダーコリーの平均寿命は大体12歳ということで、そのまま受け取ってよいということになります。

私たちが関わった牧場で飼われていたボーダーコリーたちは、たしかに「牧場」には住んでいましたが、牧羊犬ではありませんでした。あの牧場はどちらかというと「観光牧場」に近く、人と動物のふれあいを主眼にした経営でした。平均寿命が8歳だというのは、やはり短すぎると思うのです。

アニコムというペット保険会社が発表している(おそらく日本のペットを対象とした)統計データも興味深いものがあります。2021年度版に掲載されていたのは2019年のデータでしたが、それによるとボーダーコリーの平均寿命は13.1歳でした

私たちが最初に飼ったボーダーコリーは13歳、鼻腔癌で死にましたので、ほぼ平均寿命といえるのですが、半年前まで元気にしていたのを思い返すと「若くすぎる突然の死」という念があります。交通量の多い道路での散歩で吸ったと思われる排気ガスや、野山に散歩に行った時にかけたりした蚊除けスプレーなどの化学物質をあまり吸わせないようにしたらよかったかも、という後悔の念が残ります。